オーストラリアは世界的に見ても検疫(バイオセキュリティ)管理が非常に厳しい国として知られています。違反があった場合は罰金や没収の対象となることもあるため、日本から物品を持ち込む前に、検疫ルールをしっかり把握しておくことが重要です。ここでは特に「文房具」や「お土産品」の持参・発送時に気をつけたいポイントをまとめました。
日本の文房具は基本的に持ち込みOK
多くの文房具は 食品や木材製品と異なり、検疫申告の対象外 です。プラスチック製・金属製のアイテム(ペンケース、はさみ、ホッチキスなど)は制限なく持参できます。ただし、以下のような素材・形状には注意が必要です。
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木製アイテム(鉛筆、木軸の定規など):塗装のない木製品や樹皮付きのものは申告を求められる可能性があります。
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天然素材(動物由来):和紙、筆、天然ゴム使用の消しゴムなどは念のため素材表記があると安心。
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刃物類(カッターやはさみ):機内持ち込みは不可。必ず預け入れ荷物に入れましょう。
お土産品や食品との“混載”には注意
多くの人がやってしまいがちなのが、文房具と一緒に食品(例:ひじき、ふりかけ、インスタント味噌汁など)を1つの袋に詰めてしまうこと。食品が検疫対象に該当する場合、中身をすべて検査されるリスクが高くなります。
郵送・宅配便を利用する場合の注意点
日本からオーストラリアに文房具を郵送することも可能ですが、以下の点に留意してください。
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梱包時に「文房具(Stationery)」と英語で明記
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税関申告書(CN22など)に必ず内容物を詳しく書く
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ギフトであっても金額を0にせず、適正価格を申告(税関トラブル回避のため)
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緩衝材として新聞紙などの印刷物を使わない(検疫対象になることがある)
到着後のトラブルを防ぐために
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空港での申告は 迷ったら「YES」で申告 が原則です
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税関での申告漏れは高額な罰金(AUD数百ドル)に繋がる恐れがあります
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オーストラリア政府の公式検疫サイト(https://www.abf.gov.au)で最新情報を確認
まとめ:文房具で届ける“日本らしさ”と便利さ
日本の文房具は基本的に検疫の影響を受けにくいジャンルですが、天然素材や食品との混載にだけ注意すれば、持ち込み・発送は比較的スムーズです。ちょっとした配慮で、現地でのトラブルを未然に防ぎましょう。